知多半島を代表する観光地の一つ「野間灯台」のGoogleストリートビューの撮影

12月31日は天気が悪くなりそうなので、今年最後の撮影と思いつつ、どこを撮ろうかと考えていました。
で、1年間、撮ろう撮ろうと思って通過していた「野間灯台」を候補にしました。野間灯台は愛知県で現存する灯台の中で、一番古い灯台になります。野間灯台は通称名で、正式名は「野間崎灯台」です。
オーノくんは知多半島住人です。野間灯台は海水浴・デートスポット・ドライブコースとして知多半島で一番有名な場所だと思っています。
そんなわけで、伊良湖岬灯台と同様「有名な場所だし、きっと写真は沢山撮ってあるから、パノラマ写真だってたくさん掲載されてるはず」と信じながら、Googleマップで検索しました。

え?あれ?パノラマ写真が一枚もない!そんな馬鹿な・・・。と思うオーノくん。
Googleマップ検索で、ホテルとか、特定施設の場合はパノラマ写真がサムネイル化されない場合があることは掲載した場所の確認時にうすうす知っているものの、灯台ってホテルか?って思いつつも、あんまり深く考えないで次へ進めることに。
撮影前はGoogleマップに掲載されている名称、リスティング(地図にある施設名マーカーの場所)が正しく表示されているかも確認します。おかしな名前とか、リスティングがずれているときはここで補正してあげます。野間灯台について調べていたところ、Wikipediaその他で「野間埼灯台」であることを知ったこと、平成29年11月に内部公開されたという掲載が海上保安本部のサイトで見つかりました。Googleマップ掲載では特に修正する必要はなさそうです。
・・と調べ物をしながら考えていたのは、最近、GoogleマップやGoogleストリートビューの重要さといいますか、近い将来、検索結果においてもGoogleマップの重要性をあちこちで説明していますが、イマイチ理解度と認知度が低く、めんどくせ・・・と思う比率が上がっています。
もう、ビジネス分野では利便性・重要性のPRをやめちゃおうかなぁ・・・としばしば思ってしまいます。

野間灯台へ移動します

気を取り直して。12月は日がすぐ傾く上に、天気がいつ悪くなるかわからないので、急いで野間灯台に向かうことにしました。
知多半島住民でも分かりづらいのが「野間灯台は美浜町か南知多町か?」です。きちんとGoogleマップと美浜町観光協会のサイトで調べました。
いずれの検索結果でも、正式な住所として「知多郡美浜町小野浦岩成20−1」となっていました。つまり「美浜町」です。
野間灯台をどうして1年近く撮影しなかったかというと海水温浴シーズンは停めづらく、オフシーズンは「駐車場がない」んです。
美浜町、南知多町の観光地の撮影を行う中、一番ネックになっているのが「駐車場」。夏場の海水温浴シーズンの時に有料化されている駐車場が殆ど閉鎖され、景色に溶け込みそうな細いロープが張ってあるために、うっかり侵入するとロープにひっかかります。お金出したくても出す人もいないので、駐車ができません。
結局、野間灯台から一番近くの「食と健康の館」の駐車場に停め、買い物をしてから灯台に移動することにしました。駐車料金は無料です。

撮影ポイントの野間灯台にに到着

野間灯台の西側に太陽があり、東側を見上げると雲ひとつない素晴らしい青空。
せっかく食と健康の館に停めたので、そこから目の前にある「小野浦海水浴場」の端っこから灯台に向かってパノラマ写真を撮影することにしました。
撮影したパノラマ写真を観ると透き通るようなキレイな青空と海なんですが、今日もすごい風だったんです。伊良湖岬のあの時を思い出しました。
またまた一脚がいつ倒れてもおかしくない強風だったので、仕方なくTHETAのインターバル撮影を行いました。(仕方なく行った理由は後述)

インターバル撮影とは

インターバル撮影とは、THETAに定期的・自動的にシャッターを切らせる撮影方法で、ゆっくりあるきながら撮影するのに向いています。インターバル撮影の時間間隔の最低設定値は8秒ですが、早歩きすると10メートルを超えるため、パノラマ写真をつなげると「ずるっ、ずるっ」と大きく写真がスライドします。距離が空きすぎるので注意しましょう。
Googleストリートビューカーが3~5メートルおきに撮影しているあれを再現することができます。
一脚をアタマの上に置いて、小野浦海水浴場から野間灯台へまっすぐ歩くことにしました。距離はざっと見た感じで200メートル、5メートルインターバル撮影で40回の撮影になります。

スマートフォンアプリでもパノラマ写真を撮影しました

まっすぐ野間灯台まで歩きながら、途中の数ポイントだけ、スマートフォンのパノラマ写真機能を使って撮影しました。
THETAもまずまずの撮影ができますが、スマートフォンのパノラマ写真のほうが解像度が高く、美しく撮れます。しかし、撮影が比較的難しくて下手くそに撮ると画像がズレます。
強風の中大変でしたけど、灯台の下のこのアングルから撮影したパノラマ写真は、水平方向の歪みもほとんど起きず、95点で撮影できました。(野間灯台が「おい、ちゃんと撮らしてやるわ」って思ったのかもしれませんね)
スマートフォンで5枚程度撮影しましたが、風が強すぎたこともあり、この映像以外は水面がズレたり柵や電線などの線上の物体が切れてしまいました。

THETAの天頂補正について

インターバル撮影を行う場合に起きる問題の一つで、カメラ+一脚棒を地面に垂直に持たないで撮影すると、画像が水平にならなくなる現象があります。
なので、歩いている時に水平がズレないよう配慮しているにも関わらず、個体差なのか、搭載センサーのクセなのかわかりませんが、妙にズレます(傾きます)。歩いている時の前後や、THETA棒の振りを測定する、加速度センサーでも入っているのでしょうか。
THETAは画像が傾いてしまった時の対策として、PCアプリの「RICOH THETA」で天頂補正を行うことができますが、十二分には補正されません。また、サードパーティ製のアプリでも補正できますが、Exif情報に書き込まれているGPS情報、天頂情報などの重要なファイルが消えたりすることがあります。
また、インターバル撮影の枚数が多いため、今回は仕方なく10度程度の傾きの写真はそのまま掲載してしまいました。
実は今愛用中のTHETAscは修理品(新品の代替品)ですが、この個体で撮影した映像はPC版のRICOH THETAで天頂補正を行うと100%エラーします。他の個体ではならないので、この機種特有の不具合かもしれません。サードパーティ製の天頂補正アプリでも不具合があるので、原因究明を行っています。
下記は天頂がずれている時と正しく撮影された場合の映像です。スマホのTHETAアプリは撮影中にこの映像を見ながら撮影できるスグレモノで、地面がまっすぐになっていることを確認しながら撮影していけば、画像がフラフラすることはほぼありません。

天頂がズレている場合のパノラマ写真(地平線が曲がる)

天頂が正しく保存されている場合のパノラマ写真(地平線が天地と平行になる)

こんな寒い中、撮影していた間でも多くの観光客が訪れていました。特にライダーが多かったのには驚きました。
訪問前にこの映像を見て「あ、キレイだな~、行ってみようかな!」と思ってくれる人が増えるよう、願っています。
今回も5メートル以内のインターバル撮影を心がけたからでしょう、掲載後の翌日にGoogleストリートビューアプリで確認したところ、きちんとブルーライン化されていました。
野間灯台前にある絆の音色」と呼ばれるモニュメントやベンチのあたりから、野間灯台をぐるっと回ってバーチャルツアーができます。
散策にはたいへん良い場所です。

THETA360サイトにも掲載しました

愛知県知多郡美浜町の「野間灯台(野間崎灯台)」2017年12月 #アプライト株式会社 #UPRIGHT inc. #theta360 – Spherical Image – RICOH THETA