Googleマップに「知多半島」という名前があった

知多半島には5市5町(ウィキ:東海市大府市知多市常滑市半田市知多郡東浦町阿久比町武豊町美浜町南知多町))があります。
生まれも住まいも長い間「知多半島」なので、知多半島のPRのためにGoogleマップのメンテナンスとGoogleストリートビューのパノラマ写真を豊かにしていく決心をしてせっせと撮影をするトーコとオーノくんです。

Googleマップを誰より使ってると自負していたトーコとオーノくんですが、ふとこう思いました。
「知多半島って「くくり」の名前のリスティングってあるのか?」です。

 

 

住んでいない人がその地に興味を持って検索する時のキーワードってなんだろう?という疑問と答えは日々探っています。
トーコやオーノくんがもし「お隣の渥美半島」を調べる時だったら「渥美半島」「伊良湖」「伊良湖岬」「メロン」「キャベツ畑」「菜の花畑」といった、結構適当な地名か、知っている名産品などを頼りに調べます。
Googleマップの最大の目的であると考えていますが、曖昧な検索キーを元に、地図検索で掲載されている写真やグルメ映像で興味をそそられたとき「あ、ここに行ってみよう」と思う最初のきっかけの重要な一手法になると考えています。
これは、店舗でも同じで、知らない人は「近く ランチ」「常滑市のパスタ」といった曖昧な検索をするのあって、具体的な地名や店名で調べるのは「2度目以降の訪問」か「そこをよく知ってる人」だと分析しています。

で、知多半島って名前ってあるのか?

そんなわけで、1年以上Googleマップ、Googleストリートビューを使いまくってたクセに、一度も試さなかった「知多半島」というキーワードで調べた結果。

げ!「知多半島」がある。
おまけに、写真掲載が一枚もない!!
(そりゃ、ここまでGoogleマップを使い倒してる上に、住んでる私達が気づかないくらいなんだからねぇ)

 

 

実は、曖昧な地名ほど調べられている

実はちょっと前に「伊良湖岬」の件ですごい勉強になったことがあります。
知らない人ほど曖昧な地名で調べるので、オーノくんも最初に田原市で調べた地名は「田原市」じゃなくて「田原町」「伊良湖」でした。
Google検索か、Googleマップ検索で「伊良湖灯台」と検索すれば、下のような地図が表示されます。

あと、無い知識の中で渥美半島の名所だったらここだ!と思いついた「伊良湖岬」でも調べてみました。検索結果は下のようになります。
Google先生はアタマいいので、伊良湖岬と検索しても観光スポットとして有名な場所を候補で表示してしまうので「伊良湖岬灯台」が最初に出てしまいます。2番めに伊良湖岬、3番目に恋路ヶ浜になりますね。

実はこの時、伊良湖岬でパノラマ写真が上がってるのかな?と思った次第。
11月ころに書いた知多半島先端の羽豆岬と渥美半島先端の伊良湖岬の通り、実は2017年11月19日当時、1枚も掲載されていませんでした。
地名でリスティングされたポイントというのは、意外と掲載が少ないんだ・・・と、始めて気づいたのはここでした。
地元の人なんて観光地としての用事はないでしょうし、見慣れてるから意外と撮影しようと思わないんですよね。
で、観光客は「灯台」に行っちゃうし、撮影したとしても掲載は「灯台」になると思いますし。
でも「伊良湖岬」を頼りにここへ来た人って、たくさんいるはずですよね。私がそうでしたから。

伊良湖岬のパノラマ写真の掲載は11月19日。現在12月27日で1ヶ月ちょっとになりますが、35日程度で17000回もの閲覧がされている場所です(愛知県の主要なハブ駅である刈谷駅、大府駅、金山駅などに匹敵します)。
つまり、伊良湖灯台も大切ですが、知らない人が探す「曖昧な地名や地域」にも、画像情報を登録することが「訪問のきっかけ」になると考えるようになりました。

 

「知多半島」というリスティング

最初に話を戻します。
Googleマップで知多半島を検索してみました。「知多半島」という地域を示す場所(リスティング)がしっかりありました。まあ、知多半島の真ん中あたりなので正しいところにあるといえばそうですが、7月ころに撮影した武豊町の壱町田湿地の近くになります。
12月26日現在、掲載写真はゼロ(そりゃ、住んでいる人が地図で一番検索しないワードだからなぁ)。

ということで、1年間、パノラマ写真と通常写真を撮影してきた中で、「これぞ知多半島の景色だ」という写真とパノラマ写真をアップしておきました。


不思議なもので、1枚でも写真が掲載されると「呼び水現象」が起きます。
きっと、この映像を見てドライブや旅行に来てくれた人たちが、「知多半島」という名前に撮影した写真を追加してくれることを願っています。

テストしてみた

知多半島の代表として最初に掲載したパノラマ写真は、スマホで撮影した常滑市にある「みたけ公園展望台」です。中部国際空港が見え、知多半島の南北側の景色も見渡せる良い場所です。
展望台として掲載した写真を、遅れること1週間、知多半島として掲載してみました。

リスティング名「みたけ公園展望台」

常滑市白山町にあるみたけ公園のみたけ公園展望台のパノラマ写真のカウントは12月27日現在で158回です。
公平を期すためですが、このパノラマ写真は掲載直後から本日まで、サムネイルに表示されている画像なので、一番閲覧されているはずの画像です。

 

 

リスティング名「知多半島」

「知多半島」で掲載したみたけ公園展望台のカウントは12月27日現在で431回。まだ2日(実質30時間)しか経過していません。ど田舎ですが、東海市の太田川駅と同じくらいの閲覧数であり、いかに検索数が多いかわかります。
伊良湖岬と同様で、知らない人、住んでいない人こそ「知多半島」という名前で調べて、パノラマ写真を表示したと考えています。
ちょうど年末、しばらくこのまま放置し、2018年から「呼び水効果」を観察したいと思います。

 

まとめ

住んでいる人は「曖昧な地名」へ掲載写真をアップしない(そもそも知ってるので一切用事がない)。
いい景色・グルメをPRするために観光サイトやグルメサイト、広告サイトを立ち上げるが、Googleマップの広告効果は絶大である上に無償で提供されている素晴らしいインフラである。インフラにコンテツが無いのは、呼び水がないため。
「曖昧な地名」のメンテナンスが不十分なので、訪問のきっかけになる写真を地域の住民が上げるべき。
まず「ベストショット」を住民が掲載する。
GoogleマップやGoogleストリートビューは地図・画像情報を提供するインフラであり、コンテンツはユーザがメンテする仕組みである。

訪問前に興味を持って調べてくれる人は「曖昧な地名」「有名なポイント」で探す。これは、店舗でも観光名所でも同じである。

・・・まあ、使うほどわかりましたが、Googleマップはこんなことまで無償で提供してくれている、すごい仕組みであることを知ってほしいなぁ・・と思う次第です。