Googleストリートビュー、まだまだ理解不足

システムの仕組みの理解不足で、Googleマップで見ることができる、Googleストリートビュー掲載済み写真の多くを消してしまうという、アホなことをしてしまいました。
Googleストリートビューのパノラマ写真掲載や、Googleマップへの写真掲載を続ける際、ヒジョーに便利なGoogleドライブ・Googleフォトを活用しています。
Googleフォトへ写真がアップロードされ、次第にGoogleドライブが圧迫されます。

いつの間にやら50GB(写真1万枚)もの映像が保存されていました。
昨年は、Googleローカルガイドの特典で、100GBのGoogleドライブ無料サービスというのがありました。
それが11月で切れたため、「特典サービスが切れたのでドライブ容量が足りません」とメッセージが届いたことで、一旦Googleドライブの不要な映像を削除しようと思ったのが運の尽の始まり。

掲載しているGoogleストリートビューの映像が消えちゃった

1年も無料でサービスを受けたので、Googleドライブを有料で借りました(100GB・2ドル/月なので非常にリーズナブル)。DROPBOXも2アカウント(2TB)利用していまして、もはやクラウドサービスは切っても切れない環境で作業させてもらっています。
Googleドライブは、複数PCでも同期を行う(そもそもそういう使いかたはすべきでない)と、同期が不整合を起こすことが多かったのですが、DROPBOXは相当ひどい・激しい扱いをしても頑としてファイルの不整合は起きません。なので、DROPBOXとGoogleドライブは住み分けしていました。
Googleドライブはストリートビューのための専用サーバとして使っていたので、「年末だし、1年経ったし、ちょっと不要な映像を消そうか」と思い始めました。
その後、不要と思われる画像(つまり、掲載済みの映像)をじゃんじゃん消していたときのことです。

「Geo Panoramas」フォルダって何?

Googleフォトフォルダの中に、何やら見たことも聞いたこともないフォルダがあることに気づきました。
「Geo Panoramas」というフォルダがあり、2016年、2017年という単位でフォルダが作られ、Googleストリートビューで掲載した記憶のある映像がわんさか入っていました。
先入観というのは怖いもので「Googleストリートビューの映像は、Googleマップかストリートビューのシステムが管理するサーバのドライブに入ってるんだろう」と思い込んでいるオーノくん、何も考えずGoogleフォトフォルダの中を一旦全て削除を開始したんです。

翌日のこと

地元東海市の「太田川駅」を検索した時、Googleマップに掲載したはずのストリートビュー映像が無いことに気づく。
げ!!!、まさか・・・。 (と思いながら、主要な場所の検索を始めた)
がーーーーーん、全部消えてる。顔面蒼白になったオーノくん。
「ええ?そんなアホな。Googleフォトのローカルデータと、Googleストリートビュー映像ってリンクで繋がってたの??知らんかった・・・」

 

Geo Panoramasフォルダは重要なフォルダでした

焦っても仕方ないので、Google先生で同じ経験をした人がいないか検索してみた。
「Googleフォト 消す Googleストリートビュー消えた」みたいに。そうしたらヒットしてしまったではありませんか・・・。
Googleマップヘルプフォーラムというコミュニティがあります。ここに同じ経験をされた方がおりました。
そこにアドバイスがあり、Googleマップヘルプの説明の中の開閉タブ「古い写真をみつける」という、タイトルからは到底発見できないところにしっかり記載がありました。
: ジオパノラマ フォルダで 360° 写真を削除、移動、共有、非表示にすると、Google マップからその写真が削除されます。
だそうで・・。
「しらんがな!そんなの!!」って言いたくなりましたけど、こうやってオーノくんは大失敗をしながら成長していくのでした。

Google マップ フォーラムについて

Googleプロダクトフォーラムの一つで、マップ関連の問題点、解決事例、相談を行っているフォーラムです。
PC版のストリートビューエディタが使えないのか?いつ使えるのか?という疑問を、ちょうど昨年の今頃、ここで質問していました。
ここに来るときは一番困ってる時なんですよね。

ちょっと落ち着いて被害状況を調査しました

2017年12月15日までに掲載したパノラマ写真は裏覚えですが8000枚くらいでした。
恐る恐る、スマホのストリートビューアプリでステータスを確認します。

「6347枚」ってことは・・・。
「1700枚くらい消えた」ってことですね・・・。
だいたいの平均ですが、場所1箇所を探し、5枚アップして、結合する作業って、大体30分はかかります。
340箇所に相当するので、0.5時間をかけると・・・
「170時間」消失したことになりました。とほほ。

 

なぜ全ての映像が消えなかったのか?

不幸中の幸いといいますか、全て消えなかったのはなぜ?一体何が消えて、何が残ったのか?を調査しました。
ぱっと見た感じでは、随分前にアップロードしたものだけが消えていることはすぐわかりました。
もうちょっとヘルプを読み進めた結果、「Geo Panoramas」フォルダが自動生成されていたのは、どうも2016年11月ころまでのようだったみたいです。
としたら、12月以降は無事じゃん!!って思ったのもつかの間。
12月以降の映像も結構消えてるんです。前述したとおりで「Geo Panoramas」フォルダが「2016」「2017」で分かれていたのを目で見てるので、おそらく「Geo Panoramas」は2017年早々まで機能していたのでしょう。
つまり、2016年掲載分が全て消えて、2017年の早々部分が被害にあったのでしょう。
2016年、2017年に掲載した皆様の中で、同じ被害に遭遇しないよう、この記事を読んでくれることを祈っています。
(2017年12月27日追記:消えてしまった画像は、2017年1月9日までに正規の方法で掲載したパノラマ写真であることが判明しました。以降の掲載されているパノラマ写真は、規定通りの掲載を行っても「Geo Panoramas」フォルダは生成されず、アカウント内にリンクされたパノラマ写真が保存される仕組みではなくなりました。最初からそうしろよ!!って思った次第です。)

気を取り直して

ポジティブに考えるオーノくん。
「最初の数ヶ月は画像が暗いし、地面も加工していないし、再掲載したいと思っていたんだから」
「消えちゃってちょうど良かった」と思うことにしよう!!

 

2016年12月頃は、既に一眼レフで撮影したお店が数店ありました。
重要な場所だけ、大至急復旧しました。
でも、1年かけてカウントされた閲覧数がゼロに戻ってしまったのは残念でしたけどね・・・。
特に閲覧数が多かったのが太田川駅、知多半田駅、常滑駅、常滑市役所、とこにゃんなどでしたが、どれも1年で20万回近い閲覧数がありました。1ヶ月あたり18000回近いので、日当たり500回近い閲覧があることになります。
1年かけて積算されたカウンター数とともに、消滅してしまいました。

「Geo Panoramas」フォルダのまとめ

2017年1月早々(2017年12月27日追記:1月9日まで)までのパノラマ写真をGoogleストリートビューで掲載すると、自身のアカウントのGoogleフォトフォルダへ「Geo Panoramas」フォルダが生成されている。
このフォルダは、掲載中のGoogleストリートビューの映像と密接にリンク(掲載映像が「Geo Panoramas」フォルダの映像へリンクされている可能性がある)しているので、ユーザアカウント内の「ローカルデータ」と思って削除すると、Googleストリートビューで掲載しているパノラマ写真も容赦なく消える。
掲載済みの映像を消さないためにも、Googleフォトフォルダの「Geo Panoramas」は、フォルダ階層を変えるなどを含め、絶対触らないこと。

せっかくなので

2017年1月までに掲載して、消えてしまった映像は、再度画像加工をゆっくり行って、掲載することにしました。
掲載だけで170時間かかる上に、画像加工も50時間はかかる計算です。