Googleマップのリスティングとは

Googleマップに表示されている施設や店舗の名前に対して、様々な情報を追加し、Googleマップの利用者の利便性を上げることができます。店舗名などをマップへ表示し、店舗名へ開店時間、営業曜日などの追加情報を付加することをGoogleでは「ビジネスリスティングを編集する」と呼んでいます。

なので、左図の「野間灯台」のように、Googleマップに表示されている店舗名・施設名や地名マーカーのことを「リスティング」と呼ぶべきかどうか微妙とは思いますが、地図に載っているマーカーと名称のことを「リスティング」と発言しています。

 

 

リスティングが無いことがある

撮影した場所で、画像をGoogleマップへ掲載したいとき、その場所がそもそも無い場合があります。
Googleマイビジネスの登録や、Googleストリートビューの撮影時に行う、店舗名称をGoogleマップへ掲載する方法と同じく、公園、史跡など、いわゆる公共性がある地名や、知名度が高い場所であれば、場所に地図マークを付けることができます。
(後述しますが、決して不正な情報を掲載しないようにしてください)
Googleマップのヘルプサイトにも説明があるものの、テキストで非常にすっきり書かれており、よくわかりません。ここでは具体例を使って説明します。

2017年10月末日に新規でリスティング情報を追加した、新舞子児童遊園地の追加手順を使います。

掲載の流れ

場所を決める

愛知県知多市の新舞子駅近くにある、交番西側の公園へ実際に移動します。
スマホでGoogleマップを起動します。ここで、あるはずの「新舞子児童遊園地」を調べてみると、検索結果に出ません。
また、Googleマップ右下に表示されている日銀マークみたいなボタンを押し、現地点をGoogleマップを確認すると、地図に名称が記載されていません。
この場所がGPS上、正しい場所かどうか、再度確認をします。
隣の交番はマーク(リスティング)があり、今立っている場所が明らかにこの公園であることが確認できました。

場所を追加

ここで、登録したい場所をスマホで触れ、長押しします。
左のような画面が表示されますので、一番下の「地図に載っていない場所を追加」をタップします。

 

 

場所の情報を登録(必須情報)

場所へ情報を追加する画面に切り替わります。
名前、住所、カテゴリは必須登録です。
営業時間、電話番号、WEBサイトは営業時間はオプション入力なので、不明な場合は登録しなくて問題ありません。
名前と住所、カテゴリは、公共性の高い行政が管理するWEBで確認したり、実際の紙地図を見たり、現地の看板などを頼りに正しい名称を登録します。
寺院や公園などは、公開サイトや行政が管理するサイトと、設置されている石碑・看板の名前が全く異なっている場合もありますので、少なくとも3つ以上の場所で調査するとよいかと思います。
石碑や看板を製作して工事・設置するにあたり、よほどのことがない限りミスは無いと思いますが、WEBサイトの登録情報は現地で確認せず、机上で作業しているためか、ミスが多いです。
「カテゴリ」は重要なキーで、Googleマップ上では「カテゴリのタグ」に相当します。既に登録されたカテゴリから選択する形になります。公園と入力すると、国立公園、公園など、候補が表示されます。正しいカテゴリを選択して登録します。

新舞子児童遊園地は、知多市役所サイトおよび現地の入り口にあるコンクリート製の看板と一致していたため、「新舞子児童遊園地」としました。

場所の情報を登録(オプション情報)

次に、オプション登録情報を入力します。
営業時間についても調査を行います。
ここは出入り口が閉鎖されず、24時間出入りできる公園なので、24時間営業ですね。
電話番号、WEBサイトについては、市役所の管轄する公園であれば市役所のサイト・管理している所轄の電話番号、または公園事務所の電話番号を入力します。
小規模な公園の場合は、地域のコミュニティが管理しており、管理者が必ずしも市町村でない場合があります。わからないときは未入力にします。

 

次に、初掲載となる場合はパノラマ写真だけでなく、通常の写真を掲載することで、検索結果の最初に写真が表示されるようになります。その場を一般公開する映像になります。
また、公開審査を行うために、その場を証明する看板、名称がわかる画像を添付しておくと良いです。

掲載情報の承認はGoogleのロボットが行っています(膨大な量の審査を人間が行うわけがないと思います)。
おそらく、掲載NGワードでないこと、カテゴリが不適切でないこと、掲載画像のGPS情報、撮影日時などの複合情報で論理的に判定しているのでしょう。
ひょっとしたらですが、掲載した画像に対して、OCR機能(文字スキャン・テキスト化処理)で文字を抽出して判定しているのかもしれません。
Googleのロボットでは判定できない場合、第三者による公開チェックを行っていると分析しています。
従って、掲載すればすぐに承認されるわけでありません。
よく、移動している時にGoogleから「この情報は正しいですか?」という質問が来る方がいると思います。あれが第三者による承認機能で、おそらくですが複数の第三者が認めた場合、掲載情報が公開される仕組みになっているかもしれません。
今までの経験で、誰の目にも止まらず、「審査」が3ヶ月以上かかった場所もあります。
従って、第三者およびシステムの認証をうまく進めるために、現地で証拠となる看板、石碑などが含まれた映像を添付すると良いのでしょう。
上記例では、入り口にあった看板が写り込んだ公園全体の写真を1枚だけ、添付しました。

必要情報を登録後、画面右上にある矢印ボタンを押します。

 

 

 

掲載結果の連絡

掲載申請をした後に、メールで下記のような掲載結果がきます。正しい情報で申請した場合は、早ければ5分程度にてメール回答が届きます。新舞子児童遊園地も2分程度で自動承認されました。
これで、新しい地図情報が追加されました。「Googleマップへの場所情報の追加は24時間かかる場合がある」とメッセーがありますが、実際、登録した情報を実際にGoogleマップですぐ検索しても表示されません。
早くて半日、1日以上経過すると、Googleマップで検索すると表示されるようになります。
撮影したパノラマ写真は、名前が出るようになる1日後から掲載しています。
くれぐれも慌てて撮影した写真を掲載しないようにしてください。写真が迷子(正しい場所に紐づけされなくなる)になることがあります。

注意事項です

Googleマップのリスティング機能は、性善説で作られたシステムです。
適当な情報でも審査に出せます。 (やったことはありませんが)不確かな情報や、イタズラ情報を繰り返しアップして、Googleの自動判定機能ではリスティングが通過しない、第三者による情報チェックで却下を続けて受けた場合など、スパム業者と判断され、(無いとは思いますが)そのアカウントではリスティングすることができなくなるかもしれません。
また、リスティングの情報はメンテナンス(訂正)できます。
この修正を正しくない情報に訂正した場合は、営業妨害などの罪に問われます。以前はGoogleマップメーカーなる機能もあったらしいですが、悪質ないたずらのせいで当システムが閉鎖になりました。

以前、こんな記事がありました。(Googleマップにこんなの登録したの誰だ)
これも、リスティングの機能を使って誰かが掲載したものだと思いますが、現在は消されています。
1972年発行の小説を映画化した「犬神家の一族」のロケが行われた場所とのことで、池から足・・・の有名な映像を撮影した場所をリスティングしたものと思われます。

なお、現在青木湖では、またまた「ス.ケ.キ.ヨ.ルッキングポイント」なる名称が追加されています。
ネタとしては面白いですし、観光名所といえば観光名所。このレベルの掲載をやり続けたら、地図としては使えなくなるから却下になるのでしょう。
観光名所として登録がどうしても行いたいのなら、公共性の高い地域の観光協会や地元行政に頼み込んで、WEBサイトへ掲載してもらってからリスティングする方が良いかと思います。

 

おーのくんも、知多半島でGoogleマップで検索していた時「大きなアロエ」というリスティングを見たことがあります。
「リュウゼンツラン」という大きなアロエをお遊びでリスティングしたものと思われます。これもネタとしては確かに面白いのでスクショを撮ろうと思って探しましたが、すぐ消えていました。

ふざけた使いかたを続けることは、ルールが追加される発端です。
余計なルールが追加されてしまってからでは遅いです。GoogleマップやGoogleストリートビューが性悪説のせいで面倒な操作にならないよう、決してイタズラで使わないようお願いいたします。