第28回 ちたしん地域振興支援制度「夢サポート」支援決定について

当社で推進している「知多半島の観光への貢献活動」として、2016年10月から推進してきました「Googleマップの効率的な活用」について、はや14ヶ月が経過しました。
当活動は、平日のお昼休み、休日の活動として撮影を継続していますが、時間の捻出以外に撮影機材の購入や消耗、交通費、WEBドライブ、画像加工用のソフトウェア費用がかかっています。

常滑商工会議所で相談したところ

行政および指定管理会社が管理する体育館などの公共施設や、寺院については撮影許可を受け、、公園、観光地、パワースポットについてはプライバシーや公共のルールに違反しないよう、適切にVR映像(パノラマ写真)の撮影に臨んできました。
自主的な撮影活動で使用している機材は、ミラーレスの一眼レフ数台、RICOH THETAを3台、パノラマ写真撮影用の車両になります。起伏の多い道路・狭いところの撮影が多く、車両の破損、カメラのレンズの破損(THETAは3度修理、ミラーレスカメラは1台大破)に悩まされていました。
収益活動として行っている店舗内撮影は、一眼レフ+パノラマヘッド+魚眼レンズを必要に応じて機材を準備(レンタル)して高品位な撮影を行ってきました。
常滑商工会議所で、活動状況を伝えて「何とか機材購入の補助とか無いだろうか?」と相談したところ、知多信用金庫が開催している「夢サポート」で応募したらどうだろう?とのこと。
相談したのは2017年12月でしたが、ちょうど締切が迫っており、応募に絶好の時期でした。

第28回ちたしん地域振興支援制度「夢サポート」に応募しました

常滑商工会議所で応募の方法を教えて頂き、早速当日に応募資料を入手、応募しました。
以下、応募趣旨を記載させていただきます。

1.事業活動の概要

A.知多半島における観光PR・地域生活の映像撮影、コンテンツ制作、Googleマップへの映像公開、Googleストリートビューの公開
B.地元密着型コンテンツ発信用サイトの制作と公開

2.事業活動の目的

常滑市を中心とした、知多半島全体を地域活性化につながる情報発信事業を立ち上げる。
最新の情報通信インフラであるGoogleの機能を最大限活用して映像、店舗情報などの映像コンテンツを高画質化・高機能化しつつ、情報発信サイトを構築することで、知多半島のPRにより住民の活性化、他所からの移住のきっかけを創り、観光・地域の活性化に貢献する事業を構築したい。

3.方法

知多半島全体の映像コンテンツの撮影、特にVR映像(パノラマ写真)を撮影し、Googleマップ(Googleストリートビュー)へ公開する。掲載する高品質な画像は検索ユーザーが興味を持ち、訪問のきっかけづくりとなる。
Googleマップで公開されている付加情報(施設や観光地の営業時間・営業日、電話番号、WEBサイトのURL)をメンテナンスすることで、景勝地、観光地へ観光客を誘導するきっかけを作る。
店舗は有償対応で撮影し、Googleマイビジネス、アナリティクス設定を行い、検索で効果的に表示されるようSEO対策を実施する。
観光名所、史跡、寺院、公共施設については無償撮影を行い、前述の付加情報を正確にメンテナンスすることで、近くを訪問したお客様の食事・宿泊のための店舗検索につながるようにする。

アプライト株式会社が助成先に入ることができました

2月9日(金)に助成先が決定しまして、地域振興の経済活性分野にて、当事業活動を認めていただくことになりました。ちたしんほしざきホールで助成交付式にも出席してきました。
知多信用金庫さんのWEBサイトに結果が掲載されています。申請金額には届きませんでしたが、当応募の趣旨を審査された第三者機関の方々に客観的に理解頂くことができ、助成金が出たことに意義があると思います。
早速、申請した内容通り「一眼レフ用の魚眼レンズ」「パノラマヘッド」の購入を行いました。
助成金は一般的に汎用性の高い製品(パソコンやカメラ本体、三脚など)については助成金が出ないと聞いていたので、専用機材に集中して申請をしました。カメラのボディは既に使用しているカメラを流用できます。

当事業の具体的な活動を少し紹介します

助成交付式の当日ですが、メンテナンスを心がけているGoogleマップで「雁宿駐車場」を検索し、ナビを開始しました。車載ナビは最近入力が億劫で、ついついタブレットのGoogleマップのナビ機能を使ってしまいます。都市高速などの地下がメインの道路は全く使えません。
当日、Googleマップのナビで誘導された雁宿駐車場は、なんと「出口」でした。車載ナビもそうですが、Googleマップはまだまだ精度が低く「メンテナンス」が必要です。
Googleマップのメンテナンスは「地域の住民が行っている」ということが意外と知られていません。ローカルガイドと呼ばれる、一定のレベル値をGoogleに付与されているボランティア・善意による人たちによる情報の更新で成り立っているシステムです。Googleがインフラは構築済み、コンテンツの「たたき台」は構築したから、コンテンツは地域の皆さんよろしく!という考えだと思います。
アプライト株式会社が持っているアカウントも現在レベル9のローカルガイドとして使用でき、パノラマ写真の撮影を請負で行ったり、Googleストリートビューマークを商用目的で使用する許可が出ています。

マップ情報のメンテナンスを実施しました

雁宿駐車場は西側に面した道路に入口がありました。交付式が終わった後、クルマに乗り込んでからマップ情報のメンテナンスを行います。
雁宿駐車場のリスティング(地図のマーカー)を駐車場入口側へ移動させました。
数時間程度で情報が固定するため、翌日、実際に雁宿駐車場へナビを行ってみます。

 

見事、入口側へ正確に誘導されました。
これで、Googleマップを活用されている方が正確にGoogleマップを利用し、ナビで入口側へ誘導されることになりますね。
Googleマップ、Google Earthは、多くの街が立体で建物を表示され、正確に行きたい場所へ誘導してくれます。半田市も半分ほど、立体映像化されています。
自動運転が始まる数年後、ドライバーはこんな画像を見ながら、行きたいところをGoogleマップ、ストリートビューで行き先を探し、画像を見て決めるようになるだろうと考えています。


その場の雰囲気を伝える映像を撮影、公開するメリット

雁宿駐車場は「駐車する場所」という目的があるので、景色やグルメ画像を見て興味を持つ場所ではありません。
観光地であれば「どんな風景・どんな施設なんだろう?」、飲食店であれば「店内の雰囲気はどうだろう?料理は美味しそうかな?」という確認を映像で行います。
当社はその「高品質な映像」を提供しています。
東浦町にある「あいち健康の森公園」はご存知でしょうか?公園内にあるあいち健康プラザは独特な形をした建築物で、デザイン賞を受けている建築物です。澄んだ青空の日に観ると、思わず見入ってしまいます。
外装、内装とも知多半島の建物とは思えない造形をしています。あいち健康の森公園の散策の途中で、あいち健康プラザ内の散策もオススメです。公園内の散策だけで半日近い運動になります。
あいち健康プラザのGoogleマップ・Googleストリートビューで公開されているパノラマ映像も当社で撮影したものです。

あいち健康プラザ外観(西側入口から、パノラマ写真を撮影)
あいち健康プラザ内部
知多半島の景勝地がストリートビューアプリで紹介されます

オススメの映像は、Googleがスマートフォンアプリとして提供している「ストリートビューアプリ」で世界中に紹介されています。
高解像度で撮影している当社のパノラマ写真は、しばしば広範囲な日本地図で紹介されており、多くの人たちの目に止まっています。
2月15日に撮影した「大野海水浴場」のパノラマ写真は、1日24時間で1600回、さきほど再確認したところわずか36時間で2600回以上の閲覧があります。年間にすると50万回にもなります。
オフシーズンなのでわざわざ大野海水浴場を検索している人はそれほど多くないはずで、この閲覧は下記のようにGoogleストリートビューアプリによる映像紹介で目に止まった回数です。
愛知県全体と三重県・滋賀県が少しはいる程度の地図でも、ベスト50入りしています。

 

2018年の目標

2017年までに撮影した映像は、主にRICOH Thetaを使用しています。
2018年は、知多半島の中で「ここは是非!」という景勝地について、順次高解像度のパノラマ写真へ切り替えしていきます。
常滑市を中心とした店舗の撮影を行いながら、撮影前と撮影後(マイビジネスのメンテナンス、アナリティクス設定、分析、対策サポートも実施)の変化を分析させていただき、Googleマップ、Googleストリートビューのメンテナンスが明らかに広告効果(人を引きつける)を有することを確認しています。
景勝地の画像掲載による効果を観光客の増加で具体的に確認することができませんが、画像のページビューの向上は「効果が出ているだろう」と分析しても良いと考えています。